建物探訪~COEDA HOUSE コエダハウス~

こんにちは。

寒さも和らぎ、温かい季節になるとともに、花粉症がつらい時期になってきましたね。

そんな中、先日、平成29年9月19日にオープンしました「COEDA HOUSE」を見学に行ってきました。

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COEDA HOUSE」は、熱海市にありますアカオハーブ&ローズガーデン内に新築されましたカフェで、隈研吾氏が設計を手掛けた建物になります。

隈研吾氏といえば、様々な有名な建物を設計しておりますが、近年では新国立競技場を設計したことでも知られております。

その隈研吾氏が手掛けた「COEDA HOUSE」の大きな特徴としては、建物中心の木組みの部分を囲むように、四方がガラス張りとなった建物です。

 

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建物中心部(内部)の状況

 

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建物の中心から8cm角のアラスカヒノキの角材を、積み重ねていき、天井に向かって広がっていくデザインとなっています。

この角材は、全部で1500本49層あり、部材と部材の接合部に拡張樹脂アンカー工法を用いた木積層工法をとっており、とても複雑な工法となっています。

座席に関しても、初島を眺めながらくつろげる空間となっております。

 

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また、外にはオープンデッキがありそこからの眺望が大変素晴らしく、

沢山の方がそこでくつろいでおります。

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小さいけど、初島が移ってます。

 

また、「COEDA HOUSE」の隣にはトイレがあり、この建物は外壁を木仕上げで、入口のドアも同じ仕上げで作られており、「COEDA HOUSE」と周りの景色とうまく溶け込んだ建物となっておりました。

 

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是非、皆様も一度行ってみてはいかがでしょうか?

 

ちなみに、私が行った3/31日の状況は・・・

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花桃とチューリップが満開です。

田園住居地域について

ご無沙汰しております設計課八木です。

 

今回は、都市計画法等の改正により新たに創設される「田園住居地域」について紹介します。

用途地域の規定は、「田園住居地域」が加わりこれからは13種類になります。改正の目的は、「都市における緑地の保全および緑化ならびに都市公園の適切な管理を一層推進するとともに、都市内の農地の計画的な 保全を図ることにより、良好な都市計画の形成に資すること」とされています。

「田園住居地域」の規制内容は、現行の低層住居専用地域に建築可能なものに加え、一定の農業施設の立地を限定的に認められます。

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農業用施設は従来の低層住居専用地域の規定で原則的に認められなかったものです。店舗・飲食店などは500平方メートル以内(かつ2階以下)の建築が可能です。

改正は平成30年4月1日より施行されますが、今回は1種類の用途地域の追加になります。実際の指定は、改正法が施行されてから数年かけて実施されると思われますので行政からの情報には注意しましょう。

優良田園住宅分譲地「あこう田園」の竣工式を行いました!

先日、12月17日に三島市・大場地区に開発した19区画の分譲地「あこう田園」の竣工式を行いました。

竣工式には三島市長・豊岡武士氏をはじめ、来賓の皆様、実際に分譲地にお住まいになる購入者様、近隣にお住いの方々にも多数ご参加いただき、あこう田園のロゴに使用した4色の風船を飛ばすバルーンリリースやドローンを使用した記念撮影が行われました。

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「あこう田園」は、自然に恵まれた地域に所在する、ゆとりと潤いのある豊かな暮らしを目指した優良田園住宅制度を利用して、三島市・大場地区に19区画の分譲地として計画されました。優良田園住宅制度に関する事業の中では、静岡県内で最も早く造成工事の竣工を迎えました。

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この分譲地は、宅地や道路をただ計画するだけではなく、コミュニティの形成によって人のつながりが生まれ、長年に渡り人の手が入ることによって、街並みがより良くなっていく“経年良化”する分譲地を目指して計画されました。

分譲地内には宅地の中心に集まりたくなる公園や、車両が速度を出しにくい道路設計、井戸端会議のきっかけとなる宅地を結んだフットパスなど、コミュニティのきっかけとなるデザインが施されています。

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今後、分譲地には、購入者様によってそれぞれの住宅が建てられ、街並みが形成されていきます。

「あこう田園」は造成工事の完成がゴールではなく、購入者様、近隣地域の皆様に手をかけられていくことで、ずっと住みたい「まち」、経年良化する「まち」として成長していきます。

「あこう田園」にコミュニティが生まれ、魅力ある分譲地に育っていくのがとても楽しみです!

建物探訪~富士山世界遺産センター~

こんにちは。

先日、平成29年12月23日開館予定の「富士山世界遺産センター」を見学に行ってきました。

「富士山世界遺産センター」は伴茂氏が設計しました、富士宮市の富士山本宮浅間大社の南側に位置します、延床面積約3,400㎡の博物館になります。

この建物の特徴はやはり、逆富士を連想させる木格子で組まれた逆円錐型が大きな特徴となります。

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この木格子はなんと約8000ピースあり、全ての部材が曲がってねじれています。

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これらを組み合わせていくと、このような形に変わっていきます。菱形の形状も下部は小さく、上部に行くにつれて大きくなっていきます。

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そして、この円錐の中は回廊となっており、富士登山をイメージできるような映像を御覧いただきながら、最上階へ行けるようになっています。

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最上階につきますと、正面に富士山を眺望できるようになっており、また屋外テラスにも出られるようになっており、きれいな富士山が眺望できるようになっております。
今回は残念ながら、富士山は拝めず・・・。

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外構に関しましても、敷地一面に水を張る工夫をしており、水面から建物を見ると富士山型の建物になる仕掛けにもなっていますので、

もうすぐオープンとなりますので、オープンした際には、是非一度見に行ってみてはいかがでしょうか。

建物構造について パート2

設計課の八木です。

 

建物の構造の種類について紹介させていただきます。

今回は、鉄骨造編です。

 

鉄骨造は、軽量鉄骨造と重量鉄骨造の2種類があります。この違いは使用する鉄骨の厚さで決定し、6㎜未満であれば軽量鉄骨造、6㎜以上であれば重量鉄骨造となりますが、他にも様々な特徴があります。

鉄骨(拡大版)

まず軽量鉄骨造です。鉄骨の大量生産が可能で重量鉄骨造に比べ、建築費用が比較的安価な場合があります。軽量鉄骨造は鋼材が軽いため、柱や梁の枠組みだけでは強度は十分でありません。その為、壁部分にブレースといわれる斜材が必要になります。ブレースを無くす事ができないので重量鉄骨造に比べリフォームがしにくいです。住宅や小規模店舗などの建築に用いられます。

次に重量鉄骨造です。ビルや大きい空間が必要な体育館、工場で用いることが多いです。柱や梁に強度が高い鉄骨を用いるため、壁やブレースがない構造が可能です。その為、数本の柱で広い空間を実現できます。

 

それぞれ建物構造によって特徴は異なりますが、どの構造が優れているかということでなく、最適な構造は何かに着目する事が大切になります。

 

次回をお楽しみに・・・・。