地盤調査

今回は、地盤調査についてお話します。

 

建物の基礎や構造をどんなに頑丈に作っても 地盤が弱ければ不動沈下・地盤沈下などにより、建物が傾いてしまいます。

 

その地盤が弱いかどうかを調べるのが、地盤調査です。

 

地盤調査の方法には何種類もありますが、一般的に使われる調査方法を2つ紹介しますね。

 

1つ目は、スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)

これは、一般的には木造住宅などに多く用いられる方法で、最大100kgまでの負荷をかけて、既定の深さまでロッドをねじ込み、荷重による貫入と回転貫入を用いた試験方法です。

 

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ちなみに、なぜスウェーデンなのかと言いますと、スウェーデン国有鉄道が不良地盤の実態調査として採用したことから付けられたと言われております。

 

2つ目の調査方法は、ボーリング調査(標準貫入試験)

これは、鉄器コンクリート造や鉄骨造などに多く用いられる方法で、63.5kgのハンマー(おもり)を75cmの高さから自由落下させて、サンプラーを土中に30cm貫入させるのに要する打撃回数を測定する試験で、この時の打撃回数がN値となります。

 

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尚、ボーリングとは「Boring=くりぬくこと」です。

 

建物を建てる際は、必ず地盤調査をしましょう。

建築士による現場監理とは…~「現場監理」と「現場管理」の違い~

今回は、建築士による現場監理についてお話します。

設計士は、ただ図面を描くだけが仕事ではなく、現場監理もします。

良く聞かれる質問で、「現場監理「現場管理の違いは何?と聞かれます。

「現場監理」とは設計士による監理で、設計士が設計図書の通りに工事が実施されているかどうかをチェックする事で、                   「現場管理」とは現場監督が工事を管理することで、 「工程管理(工事工程や職人などの手配)」「品質管理(材料の発注や管理)」「安全管理(工事現場・近隣の安全確保)」「予算管理(材料費・人件費等の費用管理)」をいいます。

では、設計士による「現場監理」はどのように行われているかと申しますと、
現場に行き、直接目視・納品書の確認・スケール等で寸法などをあたります。

特に気を付けなければいけないところは、工事途中で、最終的に隠れてしまうところです。
例えば、鉄筋の配筋を見ますと、鉄筋の種類・本数・径・ピッチ他にも多々
あります。

設計写真

このような事を、設計士は随時現場監理をしています。

私も、お施主様の代わりも兼ねて、細かいところまでチェックしておりますので、安心してお任せください。