設計監理の様子のご紹介

こんにちは。

設計課の飯原です。

 

今回は現在施工現場で行っている”設計監理”の様子についてご紹介させていただきます♪

設計の仕事…というと図面を書いているイメージが真っ先に浮かぶのではないでしょうか。

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もちろん図面を描く仕事も設計として大切な仕事の1つですが、実は図面を描く以外にも監理というのが設計の大きな仕事の1つなんです!

設計の仕事は、図面を描いたら終わり!…ではないんです。

 

設計者がいくら素晴らしい図面を描いていても、いざ工事するときに図面とはまったく違う施工になってしまうと意味がないですよね?

そう言った事を防ぐために設計者は図面通り施工されているか、現場の確認をします。

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その確認をする作業を”設計監理”と言います。

詳しい内容はこちらのブログ記事でもご紹介していますのでぜひチェックしてみてください♪

 

設計者は工事が始まると設計図通りに施工が進んでいるかのチェックや、設計図では表現しきれない内容の伝達や打合せなど…様々なタイミングで現場を訪れ確認を行います。

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例えば、建物を建てる前の段階では建物の位置が設計図通りの位置で計画されているかの確認や、地盤の調査結果と実際の地盤が同じかどうかの確認をしたり、

 

 

IMG_5806建て方(柱や梁を建てていく作業)の際には柱や梁の位置に間違いはないか…ちゃんと設計図通りの材料が使われているかの確認をしたり、間違いがないか厳しい目でチェックをしています。

 

 

設計者が監理する工種は多岐に渡ります。お引き渡しの際には、監理を行った記録と共にお施主様へ監理報告書を提出しています。

お施主様に安心して建物を使っていただけるように、設計課一同でこれからもしっかりと監理を行ってまいります!

建物探訪~江戸東京たてもの園~

こんにちは。

花粉症が厳しい時期になりましたね。

花粉症の方はマスク確保も大変だと思います。

 

そんな中、先月ですが東京にあります「江戸東京たてもの園」に行ってきました。

こちらは江戸・東京にあった歴史的建造物を移築保存して展示してある博物館で、小金井公園の一角にあります。

建物自体は30棟ほど展示されており、萱葺き屋根の農家住宅や総理大臣にもなった髙橋是清の住宅や昔の居酒屋など様々な建物が展示されています。

そんな中、私が特に気になりました「三井八郎右衛門邸」をご紹介いたします。

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三井といえば・・・・

 

そう!三井財閥さんです。

 

三井財閥の方が住まわれていた建物で、

明治36年から約5年間も竣工にかかった建物です。

この建物は一部分らしく、全部では無いそうです。

当時敷地面積は1万3500坪もあり、あまりにも広大な土地だったそうです。

外観は和風建築ですが、中に入ると和洋折衷な感じで、

天井にはシャンデリアがあったり、キッチンにはガス台や家具など洋式な物で当時では珍しい仕様となっています。

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撮影禁止の部屋もあり、そこには、歴代の三井財閥の方たちのコレクションや自作の物などが飾られてあったりと、歴史や粋を感じさせる造りとなっています。

そんな中、特にすごいと感じたのは、

改めてにはなりますが、住宅に付属している倉庫の中にある小屋組みです。

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サイズ感が分かりにくいと思いますが、梁の太さや架け方に圧倒されます。

昔の建物なので、このような事例はたまに見ることはありますが、直接手で触れるところにあり、改めて昔の人たちは、今みたいに機械で材料を釣り上げることができず、人力で工事していたかと思うとちょっとロマンを感じます。

 

建物内を見て最後に外で改めて建物を見ると、

屋根が複雑にかかっていて、こちらも和風の美を感じさせてくれます。

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和風建築や昔の建物が好きな方は是非行ってみてはいかがでしょうか。

きっと自分が好きな建物があるはずです。

 

また、ちょっと遠いですけど、岐阜県にあります「明治村」も良いですよ。

是非行ってみては。

 

建築士試験について

こんにちは。

設計の八木です。

 

令和2年はじめての記事になります。

今年は、いよいよ緩和になった受験資格に基づく建築士試験がスタートします。

改正のポイントは、従来受験資格の要件とされていました実務経験が、免許の登録要件になり受験し易くなったことです。

具体的には

①大学の建築学科等で指定科目を修めて卒業すれば直ちに一級建築士を受験できるようになります。

②二級建築士は直ちに一級建築士を受験できるようになります。

③工業高校等で指定科目を修めて卒業すれば直ちに二級建築士を受験できるようになります。

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最近のデータでは、一級建築士試験の受験者数はこの10年間で約4割に減少しており、建築士事務所に所属する一級建築士の内60代以上が全体の約4割、30代以下は1割程度になっております。

これから建築士の資格需要は高まることが期待されますので、これから受験される方は希望をもって試験に挑んでみてください。

※免許の登録には、試験に合格する事に加え実務経験が必要な場合がありますので注意してください。

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今年の学科試験は、東京五輪開催中の大規模な人の移動を避けることを理由に例年より2週間前倒しになる予定なので受験を予定されている方は、早めの準備をお勧めします。

建物探訪~川越散策~

こんにちは。

気持ちの良い秋晴れの日が続きますが、

日毎に寒さが加わって、そろそろこたつが恋しい季節になってきそうですね。

 

さて、今回は先日川越へ研修旅行にいってまいりましたのでそちらのご紹介をさせていただきます!

川越は埼玉県に位置し、江戸時代に川越藩の城下町として栄えた街で”江戸のように栄えた町”として小江戸と呼ばれて親しまれている都市です。

戦災や震災を免れ、今でも当時の面影を残す歴史的な街並みとなっていて、”蔵造りの町並み”としてもしられる蔵づくり・菓子屋横丁エリアは、とても有名ですね♪

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蔵造りは土蔵造りとも呼ばれる日本の伝統的な建築様式のひとつです。蔵というとその名の通り倉庫や保管庫として建てられたものを思い浮かべる方が多いかと思いますが・・・実はその様式を利用して店舗や住宅を兼ねているものもあり、そういったものは見世蔵と呼ばれています。

 

 

川越は街道沿いに見世蔵の建築が多く軒を連ねていて、思わず店先を覗きたくなってしまうようなお店ばかりでした。

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川越のランドマークである時の鐘もしっかり見学してきましたよ♪

 

 

 

 

さらに川越の建築で面白いところは、江戸時代の建築物だけではなく

江戸・明治・大正の時代の建物が魅力的に混ざり合っているところです。

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埼玉りそな銀行川越支店は大正時代に建てられた建物で時の鐘に並ぶランドマークとしても有名ですね。外観にはヨーロッパから波及したネオルネッサンス様式が取り入られています。現在のカフェとなっている建築はレリーフが施されていてとても素敵な外観ですが…実は和洋折衷で外観は西洋建築、内観は蔵造として建てられた大変珍しい建築だそうです。まさに大正らしい建築!といった印象でした。

このように川越は建物をひとつひとつ見ていくだけでとても楽しく、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

ぜひ川越に行かれる際には、江戸時代の蔵や大正時代の洋館が隣り合う街並みや建物に注目していただければと思います♪

低層住居専用地域にコンビ二の建設が可能に

こんにちは

設計課の八木です。

 

夏近しと言え今年の梅雨は肌寒い日が続き、

体調管理が難しいと思いますがいかがでしょうか。

 

さて今回は、令和元年6月25日に改正建築基準法が施行されました。

改正しました中の一つ、用途制限の緩和について紹介させていただきます。

 

都市計画法では、無秩序に様々な用途の建物の乱立することを防ぐため、用途地域を定めており、その地域に建築基準法で建築できる建物の用途を制限しております。

低層住居専用地域(第1種、第2種)は、住居以外の建物の建設を抑制しており、これまでは、店舗を単独で建設することができませんでしたが、今回の改正で日用品の販売を主たる目的とする店舗(コンビニエンスストア等)の建設が可能になりました。

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その背景としましては、高齢者を中心とする買い物弱者の存在とまちのライフラインとしての活用があると思います。少子高齢化で大型スーパーの撤退や商店街の衰弱が進み、食料品など日常の買い物が困難な状況に置かれている人が増加しており、その解決方法として有効な手段のひとつとなること、そして日用品の販売だけでなく金融サービス、戸籍証明書の取得など公共性の高いサービスの提供をしている店舗もあり、災害時の拠点としての役割を果たす点が考慮されたと思います。

 

また今回は、低層住居専用地域以外の地域で学校給食センターが第1種中高層住居専用地域等で、自動車修理工場が第1種住居地域等で建設可能になりました。

 

今、低層住居専用地域に土地を所有されている方や空き家をお持ちの方は、不動産活用の一つとしてコンビニエンスストア等の出店を検討してみてはいかがでしょうか。